侵Q57

当社はアメリカから古着のジーンズを輸入し、これをバッグに仕立て直して販売しようと考えています。商標法上何か問題があるでしょうか。

質問

当社は、アメリカから有名ブランドの古着のジーンズを輸入しています。
 これをおしゃれなバッグに仕立て直して販売することを企画しています。出来上がったバッグはジーンズのブランド名の書かれたタグが見えるデザインとなります。
 このようなバッグを製造して販売することは、ジーンズのブランドの商標権を侵害することになるでしょうか。

回答
  • 1.まず、アメリカで古着のジーンズを仕入れて日本に輸入し、販売する行為はそのジーンズに関する商標権を侵害しないことについて確認しておきたいと思います。このような行為がそのジーンズの商標権を侵害しないと言えるためには、ジーンズが偽物ではなく真正品でなければなりません。真正品が一度正規のルートで販売されると、商標権は消尽したと言えます。よって、その中古ジーンズを日本で販売する行為は商標権を侵害するものではありません。
  • 2.中古ジーンズを仕立て直して販売する行為はどうでしょうか。中古ジーンズを仕立て直してバッグを制作した場合、新たな商品が生み出されたことになります。そして、そこに商標が付されたならば、その商標は新たな商品であるバッグの商標といえます。
     よって、元のジーンズのブランド名が認識され、それがバッグの出所を表示するように見えるならば、ジーンズのブランドに関する商標権を侵害する可能性があります。
     もちろん、ジーンズのブランドがバッグについて登録されていなければ商標権はありませんが、不正競争防止法上問題となる可能性もあります。
     よって、中古のジーンズを仕立て直して商品を制作したとしても、もとのジーンズのブランドの商標権について配慮が必要です。
  • 3.一度販売され、商標権が消尽したと考えられる商品であっても、それを素材として新しい商品が生み出された場合には、そこに付された商標が新たな商標とみなされることとなります。
     たとえば、有名ブランドのバッグや服を素材としてペット用のバッグを制作したり、著名ブランドで包装用に使用されるリボンを使用してぬいぐるみを制作する場合、これに該当する可能性がありますので注意が必要です。

本QAは特許庁委託事業「外国産業財産権侵害対策等支援事業」において作成されたものです。
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