侵Q17

当社は英文字2文字からなる商標をブランドとして使用しています。このブランドを保護する方策を教えて下さい。

質問

当社は、「LO」からなるブランド名を使用して、かばんを製造、販売しています。この「LO」ブランドを保護したいと思い、以前専門家に相談したところ、「LO」を商標登録することはできないと言われました。そこで、「LO」をデザイン化したロゴマークを商標登録しています。

しかし、最近、「LO」からなる別のロゴマークを第三者がかばんに使用していることを発見しました。このような第三者のロゴマークの使用を中止させることはできるのでしょうか。今後のブランドの保護の方法について教えて下さい。

回答

1.アルファベット2文字からなる商標の保護

日本の商標法では、アルファベット一文字、あるいは二文字からなる標章は、自他商品・役務識別力がないものとして登録できないこととされています(商標法第3条第1項第5号)(註1)。このようなものは一般的でありふれており、独占になじまないと考えられるからです。

したがって、アルファベットニ文字からなる貴社商標「LO」は、通常の文字で表した態様では登録することができません。

しかし、アルファベットニ文字を図案化した場合、その図案化した態様で商標登録することができます。貴社の「LO」のロゴマークが商標登録されているのは、デザイン化された態様において権利が認められたからです。

さらに、「LO」の読みを片仮名で表した「エルオー」については登録できる可能性があります。また、アルファベットを「&」で結合させた、例えば「L&O」のような商標は登録できると思われます。

2.第三者の商標使用を排除できるか

上記のとおり、「LO」の文字自体については自他商品識別力がなく、商標登録が認められていませんので、他人が「LO」をかばんに使用したからといって、その「LO」の使用を排除することは困難です。貴社の「LO」はデザイン化した態様で登録されているのですから、そのデザインと類似するような商標を他人が使用した場合にのみこれを排除することができます。

さらに、もし貴社の「LO」が周知・著名になっており、他人がこれと混同を生じるような商標を使用しているのであれば、不正競争防止法に基づいてそのような商標の使用を排除できる可能性もあります(不正競争防止法第2条第1項第1号、第2号)。

3.その他

上記不正競争防止法の適用においては、具体的に出所の混同が生じるか否かについての検討がなされますので、貴社商標が著名であれば、相手方の商品が「かばん」ではなくても、出所の混同が生じる範囲と認められる限りは排除できるでしょう。たとえば、「被服」「アクセサリー」等、かばんと関連がある商品については出所の混同が生じると認められる可能性があるでしょう。

参考情報

本QAは特許庁委託事業「外国産業財産権侵害対策等支援事業」において作成されたものです。
事業内容等は本事業サイト(http://www.jpo.go.jp/index/kokusai_doukou/iprsupport/index.html)をご確認下さい。